貴船神社は、京都市にある由緒ある神社ですが、
実は呪いの伝承があることでも知られています。
ここでは、貴船神社の呪いについてご紹介します!
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伝説の由来は?
正確な創建の年代は不詳ですが、神社によれば、今からおよそ1600年前の反正天皇の時代に、初代天皇である神武天皇の母である玉依姫命が現れ、水神を祭ったのが始まりであると言われています。
そんな貴船神社は、呪いにまつわる伝承で有名です。
室町時代の能の台本である謡曲に「鉄輪」というタイトルの作品があります。
このお話では、後妻をめとった夫を先妻が恨んで、参詣したところ、顔に朱を塗り、身体には赤い布をまとって、頭には鉄輪を乗せて、ロウソクを灯せば、鬼になれるという神託を受けました。
先妻はそれを実行して、夫は悪夢にうなされる日々に悩み、陰陽師として知られる安倍晴明に助けを求めたというストーリーです。
丑の刻参りと、その効果とは??
また、貴船神社は、昔から丑の刻参りで有名です。
午前1時から3時頃までの間を昔の呼び方で丑の刻と言いますが、丑の刻参りとは、この時間に神社の御神木に恨んでいる相手に見立てた藁人形に釘を打ち込むという日本古来の呪詛の一種です。
もともとは、貴船神社の伝承で、丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻に、貴船明神が降臨したので、この時に合わせて、願い事をすると成就するというものでした。
丑の刻参りは、そこから、恨んでいる相手に悪い事が起こるように願うという呪いに転じたと考えられています。
ただし、科学的根拠はなく、実際の効果のほどは定かではありません。
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現在でも絵馬に・・・
現在でも丑の刻参りを行っている人がいるとは考えにくいですが、それでもこれらの伝承から呪いをかけるために貴船神社に参詣する人もいるようです。
例えば、それは参詣客が掛ける絵馬にあらわれています。
絵馬を読んだ人によれば、呪いのような怖いことが書いてある絵馬もあるそうです。
さすがにそのような絵馬ばかりではなく、普通の願い事が書かれているものが多いですが、それでも、現在でもこのような言い伝えを信じている人もいると考えられます。
呪いだけでなく、縁結びのパワースポットとして
ただ、このような呪いの伝承だけではなく、昔から縁結びの霊験あらたかな神社としても有名です。
例えば、平安時代の有名な歌人である和泉式部が疎遠になってしまった夫との関係を修復するために参詣したところ、本当に夫婦円満になったという言い伝えがあります。
また、縁結びとは恋愛に限らず、人と人との縁に限らず、様々な縁を結ぶと考えられ、会社との縁なら就職、学校との縁なら受験というように、ほとんど何でもお願い事ができると解釈することが可能です。
そのため、現在では多くの人々が様々な願い事を叶えるため、参詣している神社となっています。
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