厳島神社に行くときに、まず迷ってしまうのは「干潮時と満潮時のどっちの時間帯に行くのが良いか?」ということではないでしょうか?
ここでは、厳島神社のおすすめの時間帯を考えてみたいと思います。
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時間帯によって景色が変わる
厳島神社は推古天皇の時代に建立されましたが、島全体が神の島として崇められていて陸地に立てるのは畏れ多いということで、潮が満ち引きするところに立てられました。
1146年、平清盛が安芸の守に任命されて以来、平家の権力が大きくなるにつれこの神社を崇拝する人が増え、都からも皇族や貴族がよく訪れていたので都の文化も入って来ていました。現在は世界文化遺産となっていて、多くの人が観光に訪れています。
海の中にある厳島神社ですが、潮の満ち引きにのため、時間帯によってみる景色がずいぶん変わります。
満潮時
満潮の時は社殿が海に浮かんでいるように見えます。
大鳥居も海に浮かんでいるように見え、水面にはその姿が映り美しく幻想的な景色を楽しむことができます。
満潮時には小舟で社殿や大鳥居に行くことができます。
干潮時
一方、干潮のタイミングには社殿も大鳥居もすべての姿を現してくれます。
また干潮の時にしか見ることができない「鏡の池」という不思議な池を見ることもできます。
鏡の池は丸い形の水たまりで、神社ができた時に一夜にしてできたといわれています。
その池の丸い形は長い歴史の中でもずっと変わることなく絶えずそこだけ海の中から水がわいているのです。
その池に映る月はもっとも美しいといわれています。
鏡の池は干潮になると必ず見られるというものではないので、見ることができたらラッキーと言えます。
また、干潮時は大鳥居や社殿まで歩くことができます。
干潮・満潮どっち?
さて、そんな厳島神社には満潮時と干潮時のどっちを選んでいけばよいでしょうか。
大鳥居の全体像を下から見上げてその大きさを体験してみたい場合は干潮時がおすすめです。
是非その構造に注目してみて下さい。
⇒厳島神社の大鳥居の構造(高さ・重さ)、腐食して倒れないの?
海に浮かぶ景色を楽しみたい場合は満潮時がおすすめです。
海の中に浮かんでいる鳥居は日本中では琵琶湖など数か所ありますが、これほど壮大で社殿も海の中にあるというところはほかにはないので、満潮の時、海に浮かぶ姿を見る方もおすすめといえます。
また、大鳥居をくぐることも出来たりします。
どちらの時間帯に行きたいか決めたら、事前に干潮・満潮の時間を調べておきましょう。
潮の満ち引きは季節によって変わりますので要注意です。
ちなみに厳島神社は夕方日没後30分くらいから11時くらいまでライトアップされている時間があります。
大鳥居、社殿、五重塔、多宝塔、石燈籠などもライトアップされとてもきれいです。
通常はその景色を陸上から楽しむのですが、満潮時と重なれば小舟で近くまで行くことができます。
日中は観光客でにぎやかな所ですが、夜は観光客も少なく静かな、厳かな気持ちで楽しむことができるスポットです。
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