阿蘇山の大噴火
「阿蘇山」と言えば、九州にある活火山です。
火山と言うと日本にはあまり縁がないように思うかもしれません。
しかし、阿蘇山以外ですと日本の最高峰の山として知られている富士山も火山です。
また、北海道の十勝岳や、伊豆大島、三宅島なども火山です。
なので、火山は日本人にとっては非常に身近な存在なのです。
中でも阿蘇山はインターネット上で大噴火の予言がされたり、歴史をひもとけば実際に噴火をしたと言う記録も残されています。
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遙か過去の大噴火
そもそも現在の阿蘇山は大噴火によって形成されたと言う歴史があります。
大噴火が起こったのは27万年前、14万年前、12万年前、9万年前と言われています。
遙か昔の出来事ですが、その規模は凄まじいです。
特に9万年前の大噴火では、噴き出した火砕流が長崎県や山口県などの海を越えた先でも発見されているほど。
もしこの規模の大噴火が現代に起こったら、情報や交通網の混乱は必至でしょう。
有史以降の噴火
実のところ、阿蘇山は頻繁に噴火を起こしている火山になります。
しかし噴火自体は決して大規模なものではありません。
そもそも阿蘇山は、それこそ日常的と呼べるくらい頻繁に土砂を噴出しています。
また、赤熱現象や噴火も頻繁に観測されている山なのです。
なので、何か動きがある度に大騒ぎをしていたらきりがない、と言うのが現在の実情です。
とは言え全く警戒しなくても良いかと言えばそんなこともありません。
例えば1816年(文化13年)の水蒸気噴火の際には噴石で犠牲になった人もいます。
また1854年(安政元年)には参拝者3名が、1872年(明治5年)には硫黄採掘社が犠牲になっています。
その後も数十年に一度は何らかの被害が出ているのです。
幸いここ十年程度では大きな事故は見られませんが、1979年(昭和54年) には重傷2名、軽傷9名、火口東駅舎被害が出ています。
現在も決して油断は出来ない状況です。
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阿蘇山が噴火した時の影響
もし阿蘇山が噴火を起こした場合、火山灰の影響範囲はどの程度のものになるのでしょうか。
2015年に阿蘇山が噴火した際には、上空2,000mまで噴煙が上がっていました。
肉眼でもはっきり異常がわかるほどのものです。
噴火の際に気になるのは、やはり火山灰の影響範囲でしょう。
2015年の噴火の際には、60キロメートル先でも火山灰が確認されています。
30キロから80キロの範囲で火山灰が降る可能性も示唆されていました。
このことからも、阿蘇山の噴火は周囲に多大な影響を及ぼすことが分かるでしょう。
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